目指すはHEAT20G3?!高気密高断熱住宅はハウスメーカーで建てれる?

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家づくりには断熱性が重要だと思うBLFです。

ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。

住友林業と家づくりをしている現役の施主です。突然ですが注文住宅での家づくりで一番重要なことってなんだと思いますか?

私たちが打ち合わせなどを行なってみて情報をしっかり調べることだと感じました。

そんな思いから家づくりをしてみてナマで感じて得られた

  • ハウスメーカーでわかりにくいなと思う情報
  • 注文住宅を建てる上で役立つ情報

をハウスメーカーの営業さんとは違い、実際にハウスメーカーで住宅を建築中の施主側からまとめていきます。

ぜひご覧いただき、しっかりと情報を得て準備を行いましょう!!

流れを知っておくと事前の準備ができます。

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家の性能って結構大事です。

みなさん突然ですがHEAT20G1、G2、G3って目にしたことはありませんか?

現在は住宅の性能が叫ばれてきています。そんな世の中の流れもあり大手ハウスメーカーも重い腰をあげて現在はどんどんと断熱性をあげてきていますが、その指標の一つとしてあるのがこのHEAT20です。

つまり断熱性の指標ということです。

昨今断熱性を高めようという施主の意識改革が進んでいます。なぜなら断熱性はどれだけその家が快適か?を図る指標だからです。

そのためこれから家づくりをする人はいま重要となってきている断熱性についても知っておく必要があります。

今回はそんなHEAT20の断熱性をハウスメーカーで目指せるか?を考えてみます。

断熱は最低限必要になってきますので、知識として知っておきましょう

どんな情報でも知って自分たちで判断することが重要ですので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

HEAT20とは

HEAT20とは、地球温暖化やエネルギー健康と快適な住まいを考えて発足された団体である2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会の略称です。

ただ、すでに2020年になってしまったので現在は一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会とのことです。

そこで設定された基準としてUa値でG1、G2、G3が分けられランクづけされています。

これが現在の断熱の基準としてあります。

Ua値とは

Ua値とは外皮平均熱貫流率で言われる、住宅の内部から床、外壁、屋根や窓などの開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のこと。Ua値は低ければ低いほど性能が良いとされる。

そのためHEAT 20とはUa値でランク付けされる断熱性のランクのことです。

断熱性を高めるメリットはこちらで説明しています。

なんでHEAT20のランキングが使われているの?

ではなぜ耐震等級のように国の基準ではなく一般社団法人の基準なのか?というと日本の住宅の断熱性の基準が古いことからです。

現在の国が定める断熱等級の最上位の断熱等級4は6地域でUa値0.87です。これは現在のZEH基準より性能が悪くHRAT20のG1にも遠く及びません。

なのでうちは断熱等級最上位を達成してます!!
というセールストークでは全然断熱性が高くないということです。

そのためすぐに最高等級まで断熱性が上がってしまいます。そんな遅れた国の基準ではなくHEAT20の基準が使われるという流れとなっていました。

ただ、あったかい沖縄と寒い北海道では同じグレードでも求められるUa値が違います。具体的には以下の通り地域ごとの基準があります。表でまとめるとこんな感じです。

Ua値(w/㎡K)1地域2地域3地域4地域5地域6地域7地域
断熱等級40.460.460.560.560.750.870.87
ZEH0.40.40.50.60.60.60.6
HEAT20G10.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20G20.280.280.380.340.340.460.46
HEAT20G30.200.200.200.230.230.260.26
断熱の基準

上で述べたように元々は公式の断熱等級は4までですが、これではあまりにも性能が足りないため、現在は改正の動きが出てきています。ということで国の基準がHEAT20Gグレードを参考にした断熱等級が新設される予定です。

そのため現在は最高等級であると言われる4を満たすだけでは時代遅れの家となりまねません。そのため今後はそれに対応した断熱性の高い家が標準となってきます。

これから家を建てる方は少なくともZEH水準。狙えるならHEAT20G2レベル以上を目指せば快適な家づくりをすることができると思います。

新しくできる等級のことを考えてこれからは家づくりをしないといけませんね。

G3の家とは?

ではHRAT20のG3の家とはどんなものなのでしょうか。具体的にG3は

真冬に非暖房で概ね15℃を下回らない性能

とされています。

暖房付けずに真冬に15℃を下回らないというのはすごいですね。

実際にTwitterなどで発信している人たちの情報をみると、無暖房でほとんどの時期を過ごせるという方もいたりするので、そういう魅力が高断熱高気密な家にはありますね。

ちなみに一条工務店はG3かつ全館床暖房があるため、さらに快適性(人によっては暑すぎる)住宅を作っており、家の暖かさについては一条工務店に勝るハウスメーカーはないといえます。

現状のハウスメーカーでの断熱性の状況は?G3は可能なのか。

では現状のハウスメーカーで家を建てる場合は、一番断熱性の良いG3が達成できるか?と気になると思います。

結論からいうと多くのハウスメーカーではできません

おそらく大手の中では現状は標準でいけるのは一条工務店だけです。

その理由はG3にするためには、圧倒的に壁や屋根の断熱性の厚さが足りないことがあります。また、もともとの構造躯体の断熱性が悪い鉄骨系ハウスメーカーではなかなか断熱性をあげることが難しく、頑張ってG2までとなってしまいます。

私たちは住友林業で断熱性をできるだけ上げようと頑張りましたが、限界まで仕様を断熱性を高く変えても6地域でG2程度くらいまでです。我が家は窓と玄関ドアを変更しました。

現状のハウスメーカーの断熱性の状況としては

G3達成可能     :一条工務店 ごく一部の木造ハウスメーカー(大手ではない)

G2を頑張ればできる :大手木造系ハウスメーカー、一部の鉄骨系ハウスメーカー

G1は達成可能    :一部の木造メーカー、多くの鉄骨メーカー

ZEHは達成      :ほとんどのハウスメーカー

かなとおもいます。ただ今後断熱等級の最上位が変わればそれに多くのハウスメーカーはそれに対応していくと思いますので、今後は対応ができるハウスメーカーは増えていくのかな?と思います。

断熱性はどこまであげればいいのか?

ただ、私たちは結論から言うとG3の家ではありません。その理由はG2くらいでもいいかな~と思ったからです。

当然できることならG3がいいと思います。ただ、コスト的にかけられない人、検討している会社が対応できない人などさまざまな理由からG3にできないということは起こります。

実際にコスパを考えるとG2くらいが一番よい。という話も耳にするように、G3は家の中でも上位機種です。すべても方がG3が最適解か。というとそういうわけではないかなと思います。そのため我が家はその他の内装材や見た目などにもお金を使いたかったことからG3はそもそも考えておらず、G2目指したいな!くらいの感覚でした。

G2とは

真冬に非暖房でもおおむね13℃を下回らない性能

とされておりこれでも十分にいい性能だと思います。

なので現実的に実現可能な水準を考えると一つの目安としては現在の多くのハウスメーカーではG2を目指すのが一番かなと思います。

法外なオプションや支店に無理を言えばG3を目指せるのかもしれませんが、多くの人ができることではありません。

ただ、どこまで断熱性を高められるか?については各ハウスメーカーごとに日々変わっているためしっかりと問い合わせて見ることが重要です。ただ、たくさんあるハウスメーカーの中を調べるのは骨が折れます。

そのためたくさんのハウスメーカーへの問い合わせにはタウンライフで資料請求というものを併用するという手があります。

それを使うことで家にいながら資料請求や担当営業とやりとりすることができるため時短になります

ただこだわる人はG3を目指してもいいと思います!その場合は初めからG3をできる工務店を条件に探すことをお勧めします。

ということで今回は終わりになります。

まとめ

今回はハウスメーカーの断熱性について簡単にまとめました。

各ハウスメーカーの現状の状況は

G3達成可能     :一条工務店 ごく一部の木造ハウスメーカー(大手ではない)

G2を頑張ればできる :大手木造系ハウスメーカー、一部の鉄骨系ハウスメーカー

G1は達成可能    :一部の木造メーカー、多くの鉄骨メーカー

ZEHは達成      :ほとんどのハウスメーカー

と言った感じです。

今後は各ハウスメーカーも国の基準が変わったことでどんどん高断熱化することが予想されるため、今のうちから時代遅れにならないように断熱性の高い家を建てるようにしましょう!

しっかり性能も調べることが重要です。

ということで今回はこれで終わりになります。

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